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執筆者の写真マルフクメディカルフーズ

「朝ドラ」と今―昔のあるある① 

 国民的人気番組である「朝ドラ」は、視聴率に一喜一憂している方がいる反面、視聴者は面白いか、面白くないかの二択で、チャンネルを合わせています。


今回の主人公は、栄養士で、これからどう活躍していくか楽しみにしています。

主人公が栄養専門学校に入るところから見始めて、昔の「あるある」現場を確認しています。舞台は阪神神戸の震災があった頃で、今から約25~29年前になりますね。私もその頃、2年在籍の学生には、怖い先生と認識されていたかもしれません。調理実習が始まる前に、化粧を落とせと叱られる主人公、つけまつげや爪を注意されている事で、その昔は主人公のような、濃い化粧の学生はいませんでしたが、実習前は必ず、爪検査は行っていました。段々化粧は濃くなり、「化粧を落とせ」は、現在あるあるです(笑いました)。


テレビを見られない大学の後輩にその話をすると、「もっと言って下さい」と、更に苦労していることが窺われました。栄養士はすべての人の健康、生命にかかわる仕事だと厳命されますが、その通り、何も知らなくて入学してきた学生は、主人公と同じく目を丸くしたかもしれません。


主人公はスポーツ栄養士希望のようですが、その頃から今でも、れっきとしたスポーツ界への就職は難しいのが現状ですが、スポーツ栄養士の肩書もしっかりと基盤ができ始めています。あの頃「先生、阪神タイガースの栄養士になりたい」と言われて困ったことを覚えています。風の噂で、栄養士がスポーツ界の裏方の仕事についている人もいると聞きましたが、公開就職はありませんでした。しかし、折角、選んでくれた学校でしたから、一人一人の特性や希望に応じた就職先は選んできたという自負があり、2年生になり、学生と話をし始めて、怖い先生の角は取れたと思います。

公立でしたから、市からは表立って言われなくても、①入試倍率を落とさない②就職率は100%③数年後の管理栄養士は合格100%を自分の目標としてやってきました。共学でしたが、女性が社会に進出し、自分の足で自立することを目標に就職先を考えました。高校卒の若者から、大卒の社会人Uターン組が多かったですが、今でも仕事を続けている人が多く、彼らから、人材が欲しいなど色々な相談を受けています。

最初の学生はもう定年を過ぎ、孫を見ている人も沢山いますが、私にとってはあの頃の学生の面影が思い出されます。企業の部長職、フリーランスや、大学に転身している人もいます。意外と転職は多く、しかし、転職に罪悪感は不要です。食事を出す現場では栄養士をはじめ調理師さんとの関係など、コミュニケーションが取れることが大切です。今では栄養士養成の専門学校や短大は少なくなり、大学の管理栄養士養成に取って変わられましたが、卒業生の活躍は楽しみの一つになっています。


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