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執筆者の写真マルフクメディカルフーズ

ロコモティブシンドロームについて

 この言葉を聞いたことがあるかと思いますが、略して「ロコモ」と呼ばれています。2007年に日本整形外科学会が「ロコモティブシンドローム」という概念を提唱しました。骨、筋肉、関節、神経などの運動器に障害が生じたことにより、歩行するための移動機能が低下した状態のことです。筋肉・神経系ではサルコペニア症候群、関節軟骨・椎間板では変形性関節症や変形性脊椎症などが起こり、骨では骨粗鬆症や骨折が起こり、疼痛が出現、関節の可動域が制限され、柔軟性低下、筋力低下が起こり、移動機能が低下、即ち歩行障害が起こり、要介護につながるということになります。高齢になっても自分の足で歩き、運動器の機能低下を防ぎロコモを予防することが大事と言われています。

 過日、家族と一緒にボーリングに行くことにしました。以前、職場のボーリング大会に行ったのは、数十年も昔の事、イメージでは強いボールも投げられると思いきや、かなり力の衰えを感じました。ボールは回りませんし、変な癖がついて、ボールは真っすぐ行かないし、頭のイメージ通りにはいかず、年を取ったと思いましたが、家族の若い人を抑えて一番のスコアーでした。後ろから見ていると足元は確かではないよと言われましたが、もう少し慣れたら、もう少しスコアーは良くなるかと。このように、運動器を鍛えると、要支援や要介護の時期は遅れるかと、会場は若い人であふれていましたが、高齢者もこのような機会が増えればよいと認識しました。

 ロコトレ1は「片脚立ち」ー歩く動作が安定し、歩くスピードが速まる他、階段の上り下りもしやすくなります。ロコトレ2は「スクワット」-下半身の筋力を鍛えるために行うトレーニングです。続けることで、立ったり座ったりという日常動作が安定して行えるようになります。毎日続けることが大切です。

2024年9月日本整形外科学会は、20歳代以上の男女1万人を対象にしたアンケート調査で、この「ロコモ」に進行する人は①階段の上り下り、②急ぎ足での歩行、③休まず歩き続ける事、④スポーツや踊りが困難だと自覚することが兆候として表れやすいとして、これらの4兆候を「ロコモサイン」と命名しました。疼痛が出ると整形外科にかかり、痛みがない場合は若い時からの運動療法を勧める事が推奨されています。そして最後に忘れてはならないのが、食事です。カルシウムやたんぱく質、そして、ビタミンDとビタミンKの栄養素をしっかりとることです。筋肉を保つには体を動かすエネルギー源として、炭水化物や脂質も過不足なく摂取します。冬場もしっかりと食事をとりましょう。


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